■史記(しき・太史公書) 130巻12本紀10表8書30世家70列伝 526,500字 |
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■司馬遷(しば・せん) 生没年:前135? - 前86? 姓:司馬 名:遷 字:子長 出身地:左馮翊夏陽 …
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太史令として漢の武帝に仕えたが、匈奴に投降した李陵を弁護して逆鱗に触れ、死刑を宣告される。
しかし、父・談の意志を継いで史書を完成させるため、宮刑に処されて宦官となることで死罪を免れた。
二十四史の第一に数えられる紀伝体の『史記(太史公書)』130巻を完成させ、青史に名を刻んだ。
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■『史記』について …
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『史記』(130巻12本紀10表8書30世家70列伝)は漢の司馬遷の著で、正史である二十四史の筆頭。
紀伝体の祖で、帝王の事跡である「本紀」、諸侯国の興亡を記す「世家」、著名な人物の「列伝」、
世系や年表の「表」、礼楽制度の「書」から成り、黄帝から漢の武帝まで、約三千年間の歴史を記す。
その簡潔で力強い文章は古来より「文の聖なり」と絶賛され、読者を感動させる天下の名文といえる。
太史公自序(司馬遷の自伝)によれば、526,500字の大著であるが、一部亡失しており後人が補作した。
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■本頁について
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本頁は、『史記(全8巻)』(司馬遷/小竹文夫・小竹武夫/ちくま学芸文庫)、
『国訳漢文大成(経子史部13~16) 史記(全4巻)』(司馬遷/公田連太郎・箭内亙/国民文庫刊行会)、
『史記(8) 「史記」小事典』(司馬遷/久米旺生・竹内良雄・丹羽隼兵/徳間文庫)による。
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>>>「史記年表」はこちら
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■史記(しき・太史公書) 130巻12本紀10表8書30世家70列伝 526,500字 … [史記年表]
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太史公(司馬遷の自称)は李陵を弁護した罪によって獄屋に幽閉され、処刑されるという禍いに遭うた。
そこで喟然(きぜん)と歎いて言った。「これはわたしの罪であろうか。これはひとえにわたしの罪であろうか。
わが身をこわされて、世に用いられぬ廃人となったとは。」
..... 処刑されたのち、退いて深く思いをひそめ、こう考えた。「そもそも『詩』『書』の、意味が隠微でことばが簡約なのは、
その志すところを遂げたいと思うからである。むかし西伯(周の文王)は羑里(ゆうり)に拘(とら)われて、『周易』をのべ、
孔子は陳・蔡に困苦して、『春秋』を作り、屈原は放逐されて、『離騒』を著わし、左丘〔明〕は失明して、『国語』を作り、
孫子臏は脚を斬られて、兵法を論じ(『孫臏兵法』)、呂不韋は蜀にうつされて、『呂覧(呂氏春秋)』を世に伝え、
韓非は秦に囚われて、『説難』『孤憤』の諸篇を作った。『詩』三百篇も多くは賢人聖人の発憤によって成ったものである。
これらはみな、人の心に鬱結しているものがあり、それを洩らすことができないので、このように過去のことを述べ、
思いを未来に寄せたものであろう」と。
..... そこでついに陶唐(堯の国号)よりこのかた麟止(武帝が雍で白麟を獲り、金で趾を造る)までのことを論述した。
その記述は黄帝より始まる。(太史公自序)
■=亡佚篇(『漢書』芸文志)
■=漢の褚少孫による補作
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■本紀(12本紀)
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散逸した天下の旧聞を網羅し、王者の事績の興りについて、その始末を探求し、その盛衰を観察し、
それをそのおこないにあてて論考し、ほぼ三代のことを推究し、秦漢のことを記録し、上は軒轅(黄帝)に
筆を起こして、下は現在に及び、十二本紀を著した。(太史公自序)
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00 三皇本紀 - 庖犠・女媧・神農(唐の司馬貞による補作)
01 五帝本紀 第一 - 黄帝・顓頊・嚳・堯・舜
02 夏本紀 第二 - 夏 禹 … 帝桀(17代) 国姓:姒姓夏后氏 国都:陽城
03 殷本紀 第三 - 殷 湯王履 … 帝辛(紂王 30代) 国姓:子 国都:商・亳・朝歌
04 周本紀 第四 - 周 武王発 … 赧王延(37代) 国姓:姫 国都:鎬京(宗周)・雒邑(成周)
05 秦本紀 第五 - 秦 襄公开 … 秦王政(31代) 国姓:嬴姓趙氏 爵位:伯爵 国都:平陽・雍・櫟陽・咸陽
06 秦始皇本紀 第六 - 秦 始皇帝政・二世皇帝胡亥・秦王子嬰(3代) 国姓:嬴姓趙氏 国都:咸陽
07 項羽本紀 第七 - 項籍
08 高祖本紀 第八 - 漢 高皇帝劉邦 … 平帝衎(13代) 国姓:劉氏 国都:雒陽・櫟陽・長安
09 呂后本紀 第九 - 呂雉・恵帝盈(2代)・少帝恭(3代)・少帝弘(4代)
10 孝文本紀 第十 - 文帝恒(5代)
11 孝景本紀 第十一 - 景帝啓(6代)
12 孝武本紀(今上本紀) 第十二 - 武帝徹(7代)
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■表(10表)
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すでにこれを条分して述べたが、その事績には、時代を同じくするものがあり、時代を異にするものもあり、
年代の差が明らかでないので十表を作った。(太史公自序)
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13 三代世表 第一 - 五帝(黄帝・顓頊・嚳・堯・舜)の系譜と夏・殷・周の三王朝の系譜
14 十二諸侯年表 第二 - 周王朝の諸侯国(魯・斉・晋・秦・楚・宋・衛・陳・蔡・曹・鄭・燕・呉)の年表
15 六国年表 第三 - 戦国時代の六大国(魏・韓・趙・楚・燕・斉)の年表
16 秦楚之際月表 第四 - 「秦楚之際」とは秦と楚(項羽)の交替期の意で、この時事を月単位で記す
17 漢興以来諸侯年表 第五 - 漢の高祖元年(前206)から武帝の太初四年(前101)までに封ぜられた諸侯王の興亡表
18 高祖功臣侯者年表 第六 - 劉邦に仕えた功臣のうち、侯に封ぜられた者とその子孫の動向
19 恵景間侯者年表 第七 - 漢の2代恵帝から6代景帝の間に功労や血縁によって侯に封ぜられた者の一覧
20 建元以来侯者年表 第八 - 漢の7代武帝の元年(前141)以後に功労によって侯に封ぜられた者の一覧
21 建元已来王子年表 第九 - 漢の7代武帝の元年(前141)以後に劉姓の王の子で侯に封ぜられた者の一覧
22 漢興以来将相名臣年表 第十 - 漢の三公(丞相・相国、太尉・将軍、御史大夫)の任官者と異動一覧
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■書(8書)
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時代によって、礼楽に増減変遷のあること(礼書・楽書)、律暦に改易のあること(律書・暦書)、
山川のこと(河渠書)、鬼神のこと(封禅書)、天・人の関係(天官書)、時弊を承(う)け世変に通じて
時宜に処すること(平準書)、これらについて八書を作った。(太史公自序)
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23 礼書 第一 - 礼の起源・効用・根本精神などを総合的に検討し、その重要性を強調した一篇
24 楽書 第二 - 『礼記』の楽記を全面的に引用して加筆し、先王の楽について論じた一篇
25 律書 第三 - 古来、音律は法度規則や軍事等、万事の根本であると論じる
26 暦書 第四 - 暦法の意義と原理、およびその変遷の歴史について
27 天官書 第五 - 日・月・星の運行と宇宙界の変異についての観測と人間世界に起こる事象との関連について
28 封禅書 第六 - 天子がその政治上の成功を天地に報告するため、泰山で行った国家的祭典「封禅」について
29 河渠書 第七 - 黄河を中心とする河川の治水、水利事業、および水路建設の歴史について
30 平準書 第八 - 漢の財政・経済政策について 「平準」とは「平らにすること」であり、とくに物価・財政を安定させる事をいう
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■世家(30世家)
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二十八宿が北辰を中心にめぐり、あるいは三十輻が一つの轂(こしき)を中心に廻り、
それらの運行がきわまりないように、輔弼股肱の臣をこれにたぐえ、忠信から道をおこない、
主上を奉戴することについて、三十世家を作った。(太史公自序)
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31 呉太伯世家 第一 - 呉 国姓:姫 始祖:太伯 廃主:呉王夫差(25代) 爵位:子爵 国都:姑蘇
32 斉太公世家 第二 - 斉 国姓:姜姓呂氏 始祖:太公望(呂尚) 廃主:康公貸(32代) 爵位:侯爵 国都:営丘・臨淄
33 魯周公世家 第三 - 魯 国姓:姫 始祖:周公旦 廃主:頃公讎(34代) 爵位:侯爵 国都:魯山・奄城・曲阜
34 燕召公世家 第四 - 燕 国姓:姫 始祖:召公奭 廃主:燕王喜(43代) 爵位:伯爵 国都:薊・襄平
35 管蔡世家 第五 - 管 国姓:姫 始祖:管叔鮮 首都:管城/蔡 国姓:姫 始祖:蔡叔度 国都:上蔡
36 陳杞世家 第六 - 陳 国姓:嬀 始祖:胡公満 爵位:侯爵/杞 国姓:姒 始祖:東楼公/曹 国姓:姫 始祖:曹叔振鐸 爵位:伯爵
37 衛康叔世家 第七 - 衛 国姓:姫 始祖:康叔封 廃主:衛君角(43代) 爵位:伯→侯→公→侯→君 国都:朝歌・曹・楚丘・帝丘・野王
38 宋微子世家 第八 - 宋 国姓:子姓載氏 始祖:微子啓 廃主:康王偃(32代) 爵位:公爵 国都:商邱・彭城
39 晋世家 第九 - 晋 国姓:姫 始祖:唐叔虞 廃主:静公俱酒(38代) 爵位:侯爵 国都:唐・曲沃・翼・絳・新絳
40 楚世家 第十 - 楚 国姓:羋姓熊氏 始祖:熊繹 廃主:楚王負芻(43代) 爵位:子爵 国都:丹陽・郢・陳・寿春
41 越王句践世家 第十一 - 越 国姓:姒 始祖:無余 廃主:越王無彊(?代) 国都:会稽・琅琊・呉・会稽
42 鄭世家 第十二 - 鄭 国姓:姫 始祖:桓公友 廃主:康公乙(25代) 爵位:伯爵 国都:新鄭
43 趙世家 第十三 - 趙 国姓:嬴姓趙氏 始祖:烈侯籍 廃主:幽穆王遷(10代) 爵位:侯爵 国都:中牟・晋陽・邯鄲
44 魏世家 第十四 - 魏 国姓:姫姓魏氏 始祖:文侯斯 廃主:魏王假(9代) 爵位:侯爵 国都:安邑・大梁
45 韓世家 第十五 - 韓 国姓:姫姓韓氏 始祖:景侯虔 廃主:韓王安(11代) 爵位:侯爵 国都:陽翟・新鄭
46 田敬仲完世家 第十六 - 田斉 国姓:嬀姓田氏 始祖:太公和 廃主:斉王建(8代) 爵位:侯爵 国都:臨淄
47 孔子世家 第十七 - 孔丘
48 陳渉世家 第十八 - 陳勝・呉広
49 外戚世家 第十九 - 漢の皇后とその一族について 呂高后・薄太后・竇皇后・王皇后・衛皇后・鉤弋夫人
50 楚元王世家 第二十 - 劉邦の兄弟、劉伯・劉仲・劉交とその子について
51 荊燕世家 第二十一 - 劉賈・劉沢
52 斉悼恵王世家 第二十二 - 漢の諸侯国・斉について 劉肥・劉襄・劉章
53 蕭相国世家 第二十三 - 蕭何
54 曹相国世家 第二十四 - 曹参
55 留侯世家 第二十五 - 張良
56 陳丞相世家 第二十六 - 陳平
57 絳侯周勃世家 第二十七 - 周勃・周亜夫
58 梁孝王世家 第二十八 - 漢の諸侯国・梁について 劉武
59 五宗世家 第二十九 - 景帝の五人の妃が産んだ十三人の子について
60 三王世家 第三十 - 武帝の三人の子、劉閎・劉旦・劉胥について
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■列伝(70列伝)
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士民が正義をたすけ、豁達(かったつ)非凡で、世に処して時機を失わず、功名を天下に立てた
ことについて、七十列伝を作った。(太史公自序)
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61 伯夷列伝 第一 - 伯夷・叔斉
62 管晏列伝 第二 - 管仲・晏嬰
63 老子韓非列伝 第三 - 李耳・荘周・申不害・韓非
64 司馬穰苴列伝 第四 - 司馬穰苴
65 孫子呉起列伝 第五 - 孫武・孫臏・呉起
66 伍子胥列伝 第六 - 伍子胥
67 仲尼弟子列伝 第七 - 孔子の門弟七十七人について
68 商君列伝 第八 - 商鞅
69 蘇秦列伝 第九 - 蘇秦・蘇代・蘇厲
70 張儀列伝 第十 - 張儀・陳軫・公孫衍
71 樗里子甘茂列伝 第十一 - 樗里疾・甘茂・甘羅
72 穰侯列伝 第十二 - 魏冄
73 白起王翦列伝 第十三 - 白起・王翦
74 孟子荀卿列伝 第十四 - 孟軻・鄒衍・淳于髠・荀況
75 孟嘗君列伝 第十五 - 田嬰・田文・馮驩
76 平原君虞卿列伝 第十六 - 趙勝・毛遂・虞卿
77 魏公子列伝(信陵君列伝) 第十七 - 魏無忌・侯嬴・朱亥
78 春申君列伝 第十八 - 黄歇・李園
79 范雎蔡沢列伝 第十九 - 范雎・蔡沢
80 楽毅列伝 第二十 - 楽毅
81 廉頗藺相如列伝 第二十一 - 廉頗・藺相如・趙奢・趙括・李牧
82 田単列伝 第二十二 - 田単
83 魯仲連鄒陽列伝 第二十三 - 魯仲連・鄒陽
84 屈原賈生列伝 第二十四 - 屈原・賈誼
85 呂不韋列伝 第二十五 - 呂不韋
86 刺客列伝 第二十六 - 曹沫・専諸・予譲・聶政・荊軻・高漸離
87 李斯列伝 第二十七 - 李斯
88 蒙恬列伝 第二十八 - 蒙恬
89 張耳陳余列伝 第二十九 - 張耳・陳余・張敖
90 魏豹彭越列伝 第三十 - 魏豹・彭越
91 黥布列伝 第三十一 - 黥布
92 淮陰侯列伝 第三十二 - 韓信
93 韓信盧綰列伝 第三十三 - 韓王信・盧綰・陳豨
94 田儋列伝 第三十四 - 田儋・田栄・田横
95 樊酈滕灌列伝 第三十五 - 樊噌・酈商・夏侯嬰・灌嬰
96 張丞相列伝 第三十六 - 張蒼・周昌・任敖・申屠嘉・韋賢・魏相・邴吉・黄覇・韋玄成・匡衡
97 酈生陸賈列伝 第三十七 - 酈食其・陸賈・朱建
98 傅靳蒯成列伝 第三十八 - 傅寛・靳歙・周緤
99 劉敬叔孫通列伝 第三十九 - 婁敬・叔孫通
100 季布欒布列伝 第四十 - 季布・欒布
101 袁盎晁錯列伝 第四十一 - 袁盎・晁錯
102 張釈之馮唐列伝 第四十二 - 張釈之・馮唐
103 萬石張叔列伝 第四十三 - 万奮・石建・石慶・衛綰・直不疑・周仁・張欧
104 田叔列伝 第四十四 - 田叔・田仁・任安
105 扁鵲倉公列伝 第四十五 - 秦越人・淳于意
106 呉王濞列伝 第四十六 - 劉濞
107 魏其武安侯列伝 第四十七 - 竇嬰・田蚡・灌夫
108 韓長孺列伝 第四十八 - 韓安国
109 李将軍列伝 第四十九 - 李広・李陵
110 匈奴列伝 第五十 - 匈奴単于:頭曼・冒頓・老上・軍臣・伊稚斜・烏維・烏師廬・呴犂湖・且鞮侯 中行説
111 衛将軍驃騎列伝 第五十一 - 衛青・霍去病 ほか将軍十数名の小伝
112 平津侯主父列伝 第五十二 - 公孫弘・主父偃
113 南越列伝 第五十三 - 南越:趙佗・趙胡・趙嬰斉・趙興・趙建徳 呂嘉
114 東越列伝 第五十四 - 閩越:騶無諸・騶郢・騶丑・騶居股/東甌:騶揺/東越:騶余善
115 朝鮮列伝 第五十五 - 衛満・衛右渠
116 西南夷列伝 第五十六 - 夜郎/滇/邛/雟/冄駹/昆明/筰 唐蒙
117 司馬相如列伝 第五十七 - 司馬相如
118 淮南衡山列伝 第五十八 - 劉長・劉安・劉賜
119 循吏列伝 第五十九 - 孫叔敖・子産・公儀休・石奢・李離
120 汲鄭列伝 第六十 - 汲黯・鄭当時
121 儒林列伝 第六十一 - 申培・轅固・韓嬰・伏勝・児寛・孔安国・高堂・楊何・董仲舒・胡毋
122 酷吏列伝 第六十二 - 郅都・寧成・周陽由・趙禹・張湯・義縦・王温舒・尹斉・楊僕・減宣・杜周
123 大宛列伝 第六十三 - 張騫 大宛/于寘/扜罙/烏孫/康居/奄蔡/大月氏/安息/条枝/大夏/身毒
124 遊侠列伝 第六十四 - 朱家・田仲・劇孟・王孟・郭解
125 佞幸列伝 第六十五 - 鄧通・韓嫣・李延年
126 滑稽列伝 第六十六 - 淳于髠・優孟・優旃・郭舎人・東方朔・東郭先生・王先生・西門豹
127 日者列伝 第六十七 - 司馬季主
128 亀策列伝 第六十八 - 亀甲・筮竹による卜占について
129 貨殖列伝 第六十九 - 各地の風土・物産や財を成した商人、范蠡・子貢・白圭ほかについて
130 太史公自序 第七十 - 司馬氏の系譜 司馬談・司馬遷の自序自伝
合計百三十篇、五十二万六千五百字、題して『太史公書』という。
自序の概略は、これにより遺を拾い闕(けつ・欠)を補って、わが一家言を立てたものであり、
本書は六経の異伝をあわせ取り、諸子百家の雑語を整理したものである。
その正本は名山におさめて亡失に備え、副本は京師にとどめて、
後世の聖人君子の批判を待とうと思う。
よって太史公自序(第七十)をつくった。
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太史公言う。わたしは黄帝より以来、太初年間にいたるまでのことを歴述し、
百三十篇をもっておわることとする。(太史公自序)
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『史記列伝』 野田定男/平凡社ライブラリー …> [関連書籍] |
『史記』のなかでも「列伝」は最も面白く人気も高い。司馬遷自身の屈折した思いが反映されながら、
乱世における様々な個人の姿が活写されている。策略、執念、残酷さ、気高さ、忠義、史書というより、
人間ドラマの書とさえ言える。列伝第二十四まで、古くから日本でも親しまれた人物が次々と登場。 |
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『春秋左氏伝(上・中・下)』 小倉芳彦/岩波文庫 …> [関連書籍] |
『春秋左氏伝』は『春秋』の「伝」すなわち解説で、春秋時代(前七二二‐四八一)を中心とする
中国古代の史伝説話の宝庫である。中国では準経書として扱われ、我が国では古来歴史や
文学の源泉であった。その全文の格調高い現代語訳。本書には地図・系図・索引を完備。 |
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『戦国策 -中国の思想-』 劉向/守屋洋/徳間文庫 …> [関連書籍] |
一躍にして一国の宰相となった幸運児。舌先三寸で国際情勢をゆさぶった縦横家・大物策士。
匕首一本にすべてを託して敵地に乗り込んだ刺客。権門に寄食し、大事には敢然と恩義に報いる食客。
波瀾に富む戦国時代を生き抜いた男たちの、奇想天外な発想、意表をつく論理を篤と学ぶべし。 |
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『春秋戦国志(上・中・下)』 安能務/講談社文庫 …> [関連書籍] |
中国故事名言の9割以上を産んだとされる春秋戦国時代はまた、国家形態の原型が造られ、
諸子百家などすぐれた思想家を輩出させた、世界的に稀有な時代でもあった。
その550年を軽妙に綴る出色の歴史物語。東周王朝成立から、秦の中国統一までを描く。 |
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『項羽と劉邦(上・中・下)』 司馬遼太郎/新潮文庫 …> [関連書籍] |
始皇帝が没し、圧政に虐げられた民衆が蜂起した秦の末期から、楚漢の天下争いに揺れる中国が舞台。
勇猛無比で行く所敵なしの項羽。戦べただがその仁徳で将に恵まれた劉邦。いずれが天下を制するか。
英雄豪傑知者愚者、あらゆる人物の典型を描出しながら、絢爛たる『史記』の世界を甦らせた歴史大作。 |
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『小説十八史略(1)~(6)』 陳舜臣/講談社文庫 …> [関連書籍] |
『十八史略』は元の曾先之によってまとめられた歴史書で、三皇五帝のから南宋まで約三千年の
歴史を扱った中国通史である。十八の正史、司馬遷の『史記』にはじまり、『漢書』、『後漢書』、
『三国志』など、激動の時代に生まれた英雄豪傑たちが織りなす人間模様を活写した超大作。 |
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『中国の歴史(1)~(7)』 陳舜臣/講談社文庫 …> [関連書籍] |
中国の歴史は奥深い。諸子百家が輩出した群雄割拠の春秋戦国時代、秦の統一、項羽と劉邦、
数多の英雄が登場し、やがて消え去る。―覇権を争い、権謀術数の渦巻く滔々たる時の流れを、
豊かな史料から再考察し、著者の祖国への愛と憧憬をこめて綴る中国五千年の歴史シリーズ。 |
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『李陵・山月記 - 弟子・名人伝』 中島敦/角川文庫 …> [関連書籍] |
豊富な漢詩文の教養と鋭い人間観察をもって描き、作者の名を不朽のものにした代表作六編を
参考資料とともに収録。李陵・蘇武・司馬遷の運命を描く「李陵」、才人・李徴の人虎伝「山月記」、
孔子の弟子・子路の生涯「弟子」、『列子』から弓の達人「名人伝」、『西遊記』から「悟浄」二作。 |
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『史記(1)~(11)』 横山光輝/小学館文庫 …> [関連書籍] |
春秋五覇、戦国七雄、始皇帝、項羽、劉邦、武帝……。 数多の英雄・豪傑たちが次々に登場して、
ダイナミックに展開する古代中国の歴史書『史記』。 司馬遷が精根こめて著した世界的な歴史書を、
巨匠・横山光輝がコミック化した名作が文庫版で登場! 『項羽と劉邦』の後、功臣たちの運命は? |
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『項羽と劉邦(1)~(12)』 横山光輝/潮出版社 …> [関連書籍] |
酒好き、女好き、なまけ者の劉邦。しかしなぜか人望を集め、彼の周りは人だかりができていた。
一方、その頃豪腕・項羽は叔父の項梁とともに会稽を占領し、一足早く打倒秦の旗揚げをした!
抜山蓋世の豪傑・項羽。すこぶる度量の大きい劉邦。若き獅子たちの歓喜のドラマが、いま始まる! |
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『中国古典名言事典』 諸橋轍次/講談社学術文庫 …> [関連書籍] |
厖大な中国の古典のなかから4,800余を精選、簡潔にして分かりやすい解説を付した名言名句集。
どの章句にも古典の英知・達人の知恵・人間のドラマが宿っており、人生の指針にみちている。
激動の時代を生きる現代人が座右に置いて、あらゆる機会に再読・三読すべき画期的な辞典である。 |
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