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総 括 |
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延べ9ヶ月間に及ぶ未払賃金請求訴訟は、和解の成立により幕を下ろしました。
私にとって本訴は大変貴重な経験であり、全てにおいて満足し、納得のいく結果を得ることができました。
はじめての民事訴訟に臨むにあたり、弁護士に頼らず、ひとりでできるものかと非常に不安でしたが、
書籍やネットの情報から予備知識を得、なんとか無事に本人訴訟を終えることができました。
訴状の書き方などは、市販の書籍等にも雛形が掲載されていたので問題なかったのですが、いざ裁判進行となるとやはり素人、「準備書面って何?どこにも書き方のってない…」「口頭弁論ってなにすればいいの??」と終始狼狽しておりました。 まぁ、こちらは素人だと開き直り、裁判官や書記官に何でも気兼ねせずに尋ねたお陰で、無事に乗り切ることができましたが。
正直、訴訟の進行は実に遅々としており、加えて裁判官の対応も事務的でかなり精神的に辛いものがありましたが、あまり滅入らず滅多にない貴重な経験を楽しむようにしました。
私の場合、多くの証拠を収集し臨んだおかげで、請求価額の80%を上回る金額の回収に成功しました。
(2年分の未払い額 1,768,231円+付加金 1,768,231円の約85%、実質 3年4ヶ月分程度を回収!)
これは自分で最低ラインを決め、意思表示していたからで、もし弁護士に依頼していれば付加金の部分は諦めるよう説得されていたと思います。すべて自分次第というのも本人訴訟の大きな魅力です。
この手の裁判で、ましてや和解でこれだけの金額を回収できたのは奇跡的であると自負しています。
(勝訴の場合でも、請求価額の50%くらいが通例のようです。さらに判決を得ず和解で付加金の部分まで勝ち取ることができたのは、自由度の高い本人訴訟であったからこそだと思います!)
未払い賃金の回収は決して難しくありません。諦めずに取り組めば必ず大きな成果を得られます。
私自身、この経験が大きな自信となり、どのような問題にも絶対に泣き寝入りすることがなくなりました。
当然に支払いを受けるべき労働の対価について、請求するもしないもあなた次第です。
しかし、泣き寝入りがサービス残業の横行を助長している原因のひとつだということも忘れないでください。
皆様が不正に対して諦めずに堂々と主張し、自らの権利・債権を守っていかれることを願っています。
平成17年09月14日 「実録!未払賃金請求訴訟」 原告@管理人
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(1)原告について
・氏名 - 金時 貢(仮名)
・生年月日 - 昭和51年1月10日(当時27歳)
・勤務期間 - 平成12年8月23日から平成16年9月30日
・最終役職 - 店長代理
・基本給 - 200,000円(諸手当除く)
(2)被告について
・社名 - 株式会社 丸得・システム・プランニング(仮名)
・代表者 - 不当 利得(仮名)
・設立年 - 昭和58年
・資本金 - 12億3000万円
・支店数 - 全国39店舗(平成16年当時)
・従業員数 - 184名(平成16年当時)
(3)訴訟について
・訴訟期間 - 平成16年10月14日から平成17年06月3日(訴状受理日から第5回口頭弁論まで)
・請求価額 - 3,536,462円(未払い賃金 1,768,242円+同額の付加金)
・訴訟費用 - 印紙代 23,000円、切手代 6,400円(未使用分は返還)
・和解金額 - 3,000,000円(付加金を含む請求価額の約85%)
「追記:失業手当給付編」へ進む …>
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